Kuma’s diary

旅行、マイレージ修行、ホテル修行、コーヒー、ビール、アメリカ生活 etc. 気になったことを書いていきます

Understand という言葉について:英語勘違いあるある

現在、アメリカで働いているわけですが、日本の会社とのやりとりも多々あります。

 

当然言語の壁があり、様々なコミュニケーションギャップを目撃するのですが、その中でも、これは本当にあるよねというのが”Understand”という言葉にまつわる勘違いです。

中学生で習うような簡単な言葉ですが、よく日本人の勘違いを引き起こします。

 

例えばこんな場面

日本の会社のAさんは、依頼事項があって、アメリカの会社のBさんとTV会議をしています。

A(日本人): " We would like you to work with the supplier C in your area to improve their product quality by end of next month as we have been seeing a spike in the defect ratio.  (あなたのエリアにあるサプライヤCからの納入品の不良率が急増しているので、来月末までに、サプライヤと協力して製品品質を向上させていただけませんか"

B (アメリカ人):"We do understand your need"

A : "Thank you, we appreciate it"

 

Bさんの返しについてどういった印象を覚えるでしょうか。

依頼事を理解してもらえて、依頼通りにやってくれると解釈するのではないのでしょうか?アメリカ人と働き始めたころには、自分も同じように考えていました。

 

実際に同じような会話を聞いた後、(Bさんにあたる)アメリカ人の同僚は、いっこうに何も始めようとしません。

期限も近づき思わず心配になり、「約束してたけど、やらなくて良いの?」と聞くと、

同僚は、「約束はしていない。話は聞いて、彼らが苦労しているのは理解したけど、その後考えた結果、その案件に時間をかける余裕がないから、やらないと判断した。」

 

な、なるほど。。。確かにね。

 

実際にUnderstandという意味を調べてみると、こんな感じでした。

Understand: perceive the intended meaning of (words, a language, or a speaker)

 

誰かが意図していることを理解するという意味はありますが、合意するという意味はありません。Bさんも、Agreeはしていないと言っており、そこには明確な差異があるのでしょう。

 

こんなやりとりを何度か経験した後、日本の方が勘違いをしてそうだなと感じた際には、これから考えて結果を伝えるんだよね?とアメリカの同僚に対して、あえて確認をいれてあげるようにしています。

 

勘違いが生まれる理由Understand = 承知しました?)

推測ですが、Understandを「承知しました」と訳すからかもしれません。

日本人同士で同じ会話をした際、「承知しました」とだけ返答があった場合、相手は合意したという考えておおよそ間違いないと思います。

もちろん個人差や状況によって違うのかもしれませんが、アメリカ人が交渉の場でUnderstandと言った場合には、経験則では、あくまであなたの言ったことを理解したという段階であり、承知はしていない可能性が大です。

 

先ほどのAさんのように、(おっ、すんなり納得してくれたな)「ありがとう」と会話を終わらせてしまうのではなく、しっかりとフォローアップの会話を続ける必要があるでしょう。

 

 

単純ですが、本当によく見受けられる事例です。

日本人の同僚にこの話をすると、それあるよね!とみんな納得する鉄板話でもあります。皆さんも、そんな場面に出くわすことがありましたら、Understandという言葉に過信しないように気を付けてみてください。